会長交代の挨拶(大山 和宏前会長)

ごあいさつ

 

 秋冷の候、会員の皆様におかれましては、日々の業務に際しますますご清栄のこととお慶び申し上げます。また、日頃より協会活動へのご協力に対し大変感謝いたしております。
 さて、私儀のことになりますが先日の代議員会にて17年間の会長職の任を辞させていただくこととなりました。日本精神医学ソーシャルワーカー協会福岡県支部の活動から合わせると27年間の副会長から会長として活動をさせていただきました。これもひとえに協会の会員のみなさまの愛情とご協力があっての軌跡だと、大変感謝いたしております。
 平成7年の日本精神医学ソーシャルワーカー協会福岡県支部設立の前は、福岡県下の精神科病院にぽつりぽつりとPSWとして入職しては何を業務とするべきなのか、私たちの役割の暗中模索の時期でした。私も昭和63年に雁の巣病院に入職し院内での仕事づくりから始まり、この仕事内容で良いのかといった自問自答をしながらの日々を重ねている時代でもありました。その中で同じような想いのある面々が福岡県精神保健福祉センターに集いながら、無資格ではあるもののすでに私たちの存在価値はこれからの精神保健福祉医療において、これからがもっと必要なものになっていくことを確信し合い、まずは交流や情報交換の場づくりが必要だと感じ、それを形にしたのが日本精神医学ソーシャルワーカー協会福岡県支部の設立でした。
設立時の会員数は30数名で、研修会や飲み会が情報交換や勇気づけられる場となっていきました。平成13年には日本精神保健福祉士協会となった第2回目の全国大会を福岡で開催するなど、これを機に福岡のPSWの機運が高まり会員数も増えていきました。
 平成17年には名称を、福岡県精神保健福祉士協会に改め、平成23年には県協会としては全国初(沖縄県と同時)の法人化を果たしました。
 この27年を振り返ると、多くの経験や機会を頂きました。このことは私自身の今を形づけてくれている一つ一つのパーツのようにも感じます。このような経験をさせていただいた協会に感謝し、会員の皆様方には言い尽くせない感謝の気持ちでいっぱいです。コロナ禍でなければお会いしながら昔の苦労や喜びを語らいたいものですが、それが出来ないのが大変残念です。
 さて、私もアラ還となる年齢となりました。しかし、私の中では折り返しの気分です。これからは私たちの原点である、精神障がいのある方々と一緒に地域づくりを行っていく活動に邁進したく思っています。そしてこれからも、地域づくりを一緒に行える仲間を増やしていく活動を続けていく予定です。精神保健福祉士としての定年はありませんから(笑)。
 最後になりましたが、福岡県精神保健福祉士協会は今村新会長のもと新しい理事も加わり次の時代へと変化していこうとしています。わたくしが在任中掲げていました「全員参加の協会活動」も継承していただきながら、このコロナ禍でできる活動を活発にされています。協会活動は会員一人一人の力と想いが重なりながらその歴史が出来るものといつも感じてきました。これからも、会員の皆様方のご理解ご協力をお願い申し上げ、私のあいさつを締めさせていただきます。
 みなさま本当にありがとうございました。

一般社団法人えのき舎  大山和宏